【備忘録】女祭り2012(LV)~本編~

トイレでTシャツに着替えた。というか、上からTシャツを着た。

席につくまで、ひじょうに恥ずかしかったし、やはり緊張していた。

晒し者というか、見世物というか。今は公式パーカーくらいなら着たまま自宅から会場へ行けるけれど、ロゴ入りTシャツとかはだめだ。メンバーの顔が刺繍してある法被をまとって電車に乗っている人に会場近辺では遭遇するけど尊敬するほかない。ツレがいればできるのかもしれない。でもぼっちで着ている人もいる。やはり尊敬だ。

 

映画館の座席は、中央やや前よりどまん中という良い席だった。

開演前の武道館が映っていた。恥ずかしいのを誤魔化すために、武道館のスタンド席が急峻で怖そうーなんて話をしていた。友人に赤いペンライトを借りた。ハートのペンライトとの2刀流。

 

ライブビューイングに限らず、ライブにおいては「周りにどういう人がいるか」が、その日のライブの印象を左右する。個人的には「最低でも一人、近距離に濃い人にいて欲しい」といつも思っている。DVDやらYoutubeの動画やらを見まくって「なんとなく把握した」とはいえ、コールetc.に自信などない。近くに師匠が!師匠が欲しい!!へたれですみません!!!

濃い人はたいてい「うりゃ・おい」の「うりゃ」を担ってくれる。「うりゃ」はリズムの音頭をとる。上級者向けだ。リズム音痴としては「うりゃ」の彼なり彼女なりに引っ張って欲しい。そういえば、あの「うりゃ・おい」も、この女祭り直前まで、「みんなで『うりゃおい』と言っている」のだと思っていた。実は分担していると知ったときは感心した。

 

女祭り2012のovertureはオルゴールVer.だった。いつもよりちょっとスローテンポで、優しい音。どうするのかな、やるのかな、と隣の友人と囁き合った。画面から、そして映画館から聞こえてきたのは「あーーー…よっしゃももクロ~~?」という若干戸惑いぎみの、テンポの遅い声。幸い、あの日の六本木ライブビューイングには、ガチでコールを入れてくれる「うりゃ」女子が複数名おり、彼女たちがわたしの背後左右でステレオのように声を響かせて終始リードしてくれた。ありがたいことである。

(前の席には振りコピ女子がいて、ひたすら、もくもくと、徹底的に振りコピしていた。そういうのもあるのか!と新鮮に見た。ちなみに腹筋とかスクワットは今に至るまで見たことないのだけれど、ハロプロ界隈限定の文化なのかな?)

 

一曲目はたしかミライボウルだったと思う。ちりりりーん、の音とともに、バニーガール風のきらっきらな衣装に身を包んだ、きらっきらな彼女たちが出てきたとき、たぶん生まれて初めて、ごく自然に「黄色い悲鳴」を上げた。かわいーーーーー!!!大画面だったからなのか、先の見えない生中継だったからなのか、それは分からないけど、散々DVDや動画を見たのに、そういうのとは全然違って見えた。

 

あとはもうあまり細かいことは覚えていない。あーりんの「反抗期」で、ひたすら網タイツに目を奪われたこととか。途中で「なんかセットリストの流れがいつもと違う」と思ったこととか、ゆみ先生の演出だと知って納得したこととか。DVDでは「音が修正されている」と聞いていたので、生歌が聴くにたえないアレだったらどうしようと心配してたけど杞憂だったとか。聞きたいと思っていた曲が大体聞けて満足だったとか。

ももクロのライブ映像を見たとき、一番惹かれたのは、楽しそうな観客の人たちだった。今よりずっと不安定だったももクロちゃんたちの歌は、会場に響く(低音の)コールと合わさって、はじめて、ひとつの曲として完成しているように聞こえた。あの中に入りたい。入ったら楽しそう。ライブビューイングだったけど、擬似的にだけど、それを体験できてとても素敵な夜だった。

 

終わったときは、めちゃくちゃ喉が渇いていた。

映画館でカルピスを買って飲んだ。

彼女と、迎えにきてくれた彼女の旦那さんと、興奮さめぬまま感想戦

労働讃歌は意外だったとか、全力少女が聞きたかったとか。「今回も女祭りの勝ちだね!」と、男祭り(LV)に参戦予定の旦那さんに謎の勝利宣言したりとか。

 

ももクリ2012は同日に参戦したけど席は別だったし、それ以降、彼女は諸事情で現場からは離れてしまったので、ももクロや、今見たものについてあれこれ語り合ったのはこのときが最後で、なんかもうすっかり「ライブには、一人で行くのがあたりまえー」になってしまった今日この頃なのだけれど、

今月の24日に開催される女祭り2014には、久々に彼女と二人で参戦することになった。FC先行を再び華麗に落選したわたしに代わって、彼女が当ててくれたのである。女神である。特になにごともなければ、泊まり(後泊)で大阪に行ってきます。楽しみ!